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【COJP初心者向け】デッキ一周とかドロー/サーチとか

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冒頭、なにを言おうとしたか忘れました。音代です。

 

まだリリース開始から一週間と経っていないCOJPですが、いろんな方が初心者向けにブログやらなんやらで情報を発信しているのを多く見かけるようになりました。

 

ただこの初心者向けって言葉が曲者でね。みんな見てる「初心者」の水平線が違っちゃってるんよね。一口に言えばCOJ初心者でも、その中身はシャドウバースのMasterランカーだとか、紙のTCGなら神ですとか、はたまたTCGやったことねーよって人も混じってるわけさ。

 

こうしてブログとかに「初心者向け」と銘打つにあたって、自分の知識と経験から視点をどのレベルまで落として話をするかってけっこう大事なことだと思ってるんですけど、私のこのブログとて「紙でもデジタルでもTCGの経験がある人」くらいからじゃないと内容が入りますまい。

 

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教えるって難しいんだよ。昨日も言ったけど(倒置)。

 

 

 

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さて今日の話題に移ろう。まずはこちらのブログを紹介いたす(無断)。

 

death-metal-man.hatenablog.jp

 

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デッキ紹介として充実した内容になってるので、珍獣に辛酸を嘗めさせられて激おこな諸兄もぜひ一度見ておくことをおすすめする。ただ初心者向けとはなってるけど、やっぱり読み手にある程度のCOJの知識を求めて、説明を端折ってあるところはある。

 

 

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カードの名前とか効果は調べれば済むのでともかく、COJ勢がさも当然のように受け止め、他のTCGプレイヤーを置いてけぼりにしてる要素があります。

こちらを呉蘭いただきたい。

 

 

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アーケード版に存在するカードのひとつにして、普通のTCGプレイヤーが見た時に一番「?????」となるカードだそうです。

そりゃそうですよね。多くのカードゲームが「デッキからカードを引けなくなったら負け」というルールを採用してるんですから…

 

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COJでデッキからカードを引くことができない場合、以下の処理が行われます。

 

・消滅したカードを含めた捨て札がすべて無くなる

・山札が試合開始時の40枚に復元される

 

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これだけです。ペナルティ等は一切ありません。

このことを指して「デッキが一周する」という表現がよく使われます。

 

もちろん手札はそのままの状態なので、1周終了時点でLv2だったユニットカードに、2周目で引いた同名カードをオーバーライドしてLv3を作るなんてことも可能です。

 

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一周直後であれば【無限の魔法石】は文字通り望むカードを引き入れることも可能でしょう。

逆に捨て札が無くなることから【マジックブック】のような、捨て札参照効果の使い勝手も変わってきます。

 

 

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今日は「デッキ一周システムはクソだからなくしてほしい」って声を見かけたけど、珍獣の専横に苦しんだ江戸時代の農民たちと同じこと言ってて懐かしさを覚えたよ。

あの頃は弱肉強食なんて無かったし、アレキサンダーに【固着】も無かったって言ったらどんな顔するじゃろか…

 

 

 

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さてこのデッキ一周、普通のデッキではなかなかお目にかからない現象ですが、先述のブログのような珍獣系統のデッキでは基礎知識のひとつであり、また正しい知識がないと躓きやすい部分でもあります。

 

デッキ一周の条件を文字にすると「デッキが0枚の状態でドローする」です。これを踏まえて画像をどうぞ。

 

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【ハッパロイド】と【ブロックナイト】。どちらも緑1CPの珍獣ですが、ハッパロイドは「このユニットがフィールドに出た時、あなたはカードを1枚引く。」、ブロックナイトは「このユニットがフィールドに出た時、緑属性のユニットカードを1枚ランダムで手札に加える。」という文言になっています。

 

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「引く」と「手札に加える」の差はありません。ここに意味の違いはありません。ただの表記揺れと思ってください。SSQ。

大事なことは、引くカードの指定があるかどうかです。

 

こういった特定のカードを探す効果を、TCG用語では「サーチ」といいますね。COJでは明確にそう呼ぶ決まりがあるわけではないですが、この効果からこれらの珍獣をサーチ珍獣、略して「サー珍」とか呼んだりします。

 

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このサーチの極めて重要な仕様に「該当カードがデッキに存在しない場合、何も引かない」というものがあります。当たり前の話ですが、これが先程のデッキ一周に関わる部分です。

もう一度珍獣たちを見てください。

 

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デッキの残り枚数が0枚である時、これらのカードを出すとどうなるか考えてみてください。

 

ハッパロイドを出すと、指定なく「カードを1枚引く」を行いますが、先程述べた「デッキが0枚の状態でのドロー」に該当するため、まずデッキがリフレッシュされます。その上で「カードを1枚引く」ことができます

 

対してブロックナイトの場合。デッキの枚数が0枚なので、当然デッキに緑ユニットは入っていません。故にカードを引くことができません。引かないのでデッキは0枚のまま動かない、という結果になります

 

 

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おわかりいただけただろうか。

 

デッキを一周させるドローはカード効果である必要はなく、ターン開始時の2枚ドローや、オーバーライドによるドローでも成立します。

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例えば、デッキが残り0枚で、手札にLv3見習い魔道士リーナとブロックナイト(それと捨て札に別のブロックナイト)があったとする。

 

ここでリーナを出して捨て札回収効果を発動、ブロックナイトを手札に加えてオーバーライドさせれば、無事デッキが一周する。一周したならブロックナイトの緑サーチ効果も正常に働くというわけですね。

 

 

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このようにできるだけ無駄なサーチを打たず作らず、効率よくカードを引き続けることが珍獣系統で極めて重要な「回す」というアクションです。奴らはね、己の手札と戦っているんだ…

もし珍さんと戯れる気があるなら、今日の内容はぜひ頭に入れて帰ってね。

 

 

 

 

 

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おとよんはね、そうして練り上げた手札をぶっ壊すのが大好きなんだ。