【ボドゲ】おとよんが紹介する『目撃者たちの夜』
やあ、退廃系プリンセスおとよんだよ。
今日はシンプルに好きなボドゲを紹介するだけの日だよ。
ででーん。
目撃者たちの夜~
ざっくりした説明:
俺らの中に殺人鬼がいるから怪しい奴投票で決めてボイラー室にぶち込むぜ。
とまあ、正統派人狼タイプの正体隠匿ゲームですが、1回の投票でゲームが決着するのでワンナイト人狼に近いです。実際これは『ワンナイトマンション』というゲームをブラッシュアップしたものだそうで。
『目撃者』の最大の特徴は役職の決め方にあります。
最初の1人が役職カードを2枚取り、1枚を選んで自分の役職とし、もう1枚を隣のプレイヤーに渡します。隣のプレイヤーは別の1枚を取り、渡されたカードと合わせて2枚から1枚を選んで残りを隣へ……を1巡繰り返します(最後の1枚は場に伏せて置かれる)。つまり、役職カードのドラフトをするわけですね。
このように、「前から何のカードが渡されたか」「次に何のカードを渡したか」という情報を全員が持っているわけです。占い師のような個人を特定できる能力者の類はいないぶん、誰しもが議論に参加するネタを持っており、また誰でも騙られる可能性があるのがポイントです。
話し合いに3分程度の時間制限を設ければ、1ゲーム10分足らずで終わるお手軽さも魅力。今一つヒマを感じる村人や、全員目を閉じる等のある意味煩わしい処理もないので、個人的には正体隠匿ゲームの中でも頭一つ抜けた良ゲーだと思っています。
■役職紹介
1~5は探偵陣営で、殺人鬼をボイラー室送りにすると勝ち。
6~7は殺人鬼陣営で、殺人鬼がボイラー室に行かなければ勝ち。
8は第三勢力。
1.客人
無能力の一般人。特におもしろみがないため敬遠されがち。黄色の服の客人だけ2人いるので雑に騙られることがある。
2.弁護士
自分の投票先であるプレイヤーの投票が無効になる。殺人鬼陣営の票合わせに対抗できる優秀な能力者。
3.富豪
自分の投票が2票ぶんで数えられる。自分が判断を誤るとほぼ負けに繋がるので地味に勝ちづらい役職。
4.探偵
議論中にカードを公開することにより、独断で1人を指名して即座にボイラー室送りにできる。
『ワンナイトマンション』では即座にボイラー室送りにされたカードを公開して決着というルールだったが、『目撃者』では明記されていない。まあ容疑者減らした上に白確して続行だとあまりにも強すぎるので、探偵が外したら終わりでいいと思うよ。
5.執事
執事が参加するゲームでは、登場人物をさらに2人追加し裏向きに脇によけておく。この2人は途中で帰宅したという扱いで、執事は議論中にカードを公開することでこの2人を確認することができる。ただし能力を行使した場合は投票権を失う。
執事COによりいつでも白確になれる点が非常に強く、適当に騙って全員の役職を引き出してからひっくり返す戦法は鉄板。
6.殺人鬼
人狼ポジション。基本的に孤軍奮闘するハメになる。ボイラー室さえ回避できればいいので好きに騙ろう。
7.共謀者
狂人ポジション。自分が殺人鬼になりきるか、あるいは殺人鬼候補を増やすような偽の証言をするのが仕事。誰が殺人鬼かわからなくてもさして問題はない。
8.爆弾魔
ボイラー室送りになることで単独勝利するイレギュラー。つまり周りから殺人鬼と見なされなければいけないんだけど、本物の殺人鬼が文字通り「目撃」されることのあるこのゲームではなかなか難しい。勝てたらガッツポーズしていい。
以上11種。
ゲーム人数は3~6人となっていますが、全役職を登場させるには最低4人必要なので4~6人推奨です。
説明書にゲームレベルと登場役職の配分がありますが、やはり執事が登場するレベル7がメインゲーム、さらに2名の欠席者が出るレベル8が上級ルールといった感じになると思います。
ゲーム的に重要になるのは、役職を最後に選ぶプレイヤー。私はカードを置く場所の名前から「客間前ポジ(ション)」と呼んでいます。
この位置のプレイヤーは送るカードを誰にも見られないので、容易に騙りができます。逆に言えば執事以外の白を証明することも困難です。この位置に立った時、間違いなく日頃の行いが効いてくるでしょう…。
なんやかや手軽に遊べるし、いろんなルールを追加できる柔軟さもあって、おとよんお気に入りの一本です。サイズも小さいからボドゲ会に行く時は常時携帯しておりますよ。オススメ。やろう。
ほなまた。